道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

大崎上島日記 カキの養殖業とソフトウェア開発の共通点

島での生活も一年を迎えようとしています。

 

いや~、疲れました。

 

生活面では、随分と安定してきましたが、仕事は本当に大変でした。

今までの人生の中で10番目くらいに位に大変でした。

 

でも、10番目なので、それ程でもないのかもしれませんが。。。

ちなみに、第1位は中学校の時の部活です。

 

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毎日毎日、池から、こんな黒いバックを100個くらい引き上げて、中に入っている牡蛎を洗って、また、バックに詰めて池に戻をしてを繰り返す毎日です。

 

島に移住する前の仕事は、ソフトウェアの開発でした。

今は、一見対極にあるようなカキの養殖の仕事をしています。

 

でも、実際やってみると結構似ているような気がします。

 

人の能力に左右される

 

これは、どんな仕事でも同じかもしれません。

でも、ソフトウェアの開発は、エンジニアによって生産性が100倍変わるといわれるほど、個人の能力に左右される部分があります。

 

いつも万全のメンバーで仕事をできるわけではなくて、プログラミングは得意だけど依頼者と上手くコミュニケーション取れない人、依頼者とのコミュニケーションは得意だけどプログラミングは弱い人、プログラミングのスキルは高いけど人と上手くやっていけない人、コミュニケーション能力もプログラミング能力も高い人。

 

いろいろなタイプの技術者がいて、メンバーの組み合わせによって仕事の進め方も変わってくるし、結果も変わってきます。

 

牡蛎の養殖業でも、同じことが言えて。

 

体力があるけど雑な人、仕事は丁寧だけど遅い人、高齢の為に長時間働いてもらうことがしんどい人。

 

いろいろなタイプの人がいて、この作業はこの人は出来るけど、この人は出来ないとか、この人とこの人を組み合わせるとあまりよくないとか、メンバーの組み合わせによって仕事の進め方を変えないといけないし、結果も変わってくる。

 

特に過疎の島なので、欲しい人材を派遣会社に依頼なんて出来ないので、メンバーの制約は、以前働いていたソフトウェア開発の時よりも、ずっと、きつい。

 

本当に、日々、パズルゲームのように、作業と人の組み合わせを考える日々。

この人とこの人がいる間にこの作業をして、この作業はこの人の為に取っておいて、みたいな感じで。

 

でも、4月から、20歳の若く新入社員が2人入ってきてくれたので、めっちゃ、段取りが楽になりそうです。

いや~、めっちゃ、ありがたい。

大崎上島日記 若者が帰っていきました

一週間、二十歳の若者がファームスズキでアルバイトをするために我が家で宿泊していたのですが、今日、元気に帰っていきました。

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最初は、一日一食で十分ですとか言って、その晩御飯もあまり食べなかった彼。

そんなに食べなくて大丈夫かな?と思っていたら、案の定、エネルギー不足で、体力勝負のこの仕事は結構大変だったみたい。

 

そんな彼に、若者よ食え!と、ごはんやらお菓子やらをどんどん食べさせようとする、連れ合いに、職場のパートのおばちゃん達。

 

一週間、毎日、6時に起きて、一日中動き回って、働いて、力尽きて8時に寝る生活を続けていたら、だんだん、とお腹もすくようになってきたようで、

最後には、朝も昼も晩もお菓子も、食べるようになり、動きにキレが出てきた二十歳の若者。

 

やっぱり、若いって、いいですね~。

一週間も規則正しい生活をすれば、どんどん、元気になっていく。

 

それと、この島には、人を元気にする力があるのかもしないね、

っと連れ合いと話していました。

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最初は、ぼ~~っとしていて、あまり生気を感じられなかった彼も、

最後は、とても、いい笑顔で、仕事を最後までやり遂げていい顔で帰っていきました。

 

素直で、ぼ~っとしていて、不器用で、ちょっと的を外している彼。

なんだか、二十歳の頃の自分を見ているみたいでした。

 

これからどんな大人になっていくのかなぁ?

いろいろ乗り越えて、素敵な大人になってほしいな。

大崎上島日記 自信は自分で作り出すもの

昨日は、長男の保育園の卒園式でした。

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卒園者は、息子も含めて5人。

5人だと、全員の顔と名前も親も知っているし、一人ひとりが主役の卒園式でした。

 

本当に、みんないい顔をして、誇らしげに卒園式を迎えていました。

 

うちの長男くんは、ちょっとプライドが高く完璧主義なところがあります。

負けず嫌いで、負けそうな勝負は、そもそもしない傾向があって、

得意なことは、どんどんやるから得意だけど、

苦手なことは、やらないからますます苦手とい傾向がありました。

 

得意なところを伸ばすという考え方もありますが、苦手なことが社会生活に支障をきたすほど苦手だと、ちょっと、シンドイ。

 

僕自身が、そういう傾向にあって、結構、大人になってから苦労したので、

長男くんの能力の凸凹大丈夫かな?

と、少し心配していました。

 

幼稚園に入って、やりたくないことも、やらされ、泣いていたこともあるようです。

しかも、出来ないで放っておいてもらえず、

出来るまでしっかり、先生に付き合ってもらって、

いろいろな苦手なことを、出来ることに変えていった一年。

 

自分には、苦手なことがある、でも、練習すれば、それなにり出来るようになるという手ごたえを掴んだようです。

 

自信といういうのは、その字の通り、自分を信じる力なんだなぁと、しみじみと思った卒園式でした。

 

本当に、よい顔をして、卒園していきました。

 

卒園式は、仕事が忙しいから、最初はパスする予定だったのですが、

連れ合いに、

「絶対に出ないといけない」

「このままでは、あなたは、母と子供の3人家族のおまけの人になってしまうよ」

と言われ、必死に仕事をやりくりして、貴重な2時間をひねり出しました。

 

子供の成長は、一瞬、今この瞬間を、大切にしないと、

本当に大切なものを簡単に、見逃してしまう。

そんなことを思った、卒園式でした。

大崎上島日記 田舎暮らしは、若い時に始めた方がいい

大崎上島に移住して、そろそろ、一年が経とうとしています。

 

田舎暮らしというと、老後のスローライフみたいなイメージがあるかもしれません。

十分にお金があれば、ある程度、お金で解決できるのかもしれませんが、

実際は、とても、体力勝負な部分が多い気がします。

 

今日、連れ合いが、『若い時に田舎暮らしで、老後都会暮らしの方がいいよ』、的な記事があったと言っていましたが、まさしく、その通りな気がします。

 

僕も、もうすぐ、39歳。

年齢的にぎりぎりだったきがします。

ひざやらひじやら関節が弱り始めていますが、徐々に昔の体力を取り戻しつつあります。

 

今日は朝から畑の手入れ。

島に移住する前は、畑やるぞ~!

っと、意気込んでいたのですが、最近は荒れ放題でした。

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まあ、一年前は、こんな状態だったので、ようやく、畑っぽくなりました。

 

legacycode.hatenablog.com

 

畑の真ん中で、邪魔になっていた木の根っこも、4つ抜き取りました。

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特大つるはしが大活躍。

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一年前は、まったく、動かすことのできなかった大きな石も、一人で結構動かせるようになりました。

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この一年で、大分、筋力が付きました。

こんな景色を眺めながら、のんびりとした老後生活が出来ればいいですが。

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実際は、自然との格闘の日々。

田舎暮らしは体力勝負ですよ~。

AIによって最初に職を奪われるのはプログラマーでなないかな?

AI(人工知能)が発達することによって、既存の職業の47%が仕事がとって変わられるなど言われています。

 

機械・人工知能・AIが奪う、なくなる職業・仕事のランキング| IDEASITY

 

前々から思っていたのですが、AIが発達することによって最初に取って代わられるのはプログラマーではないか?と思っていたのですが、ググってみると、同じような意見を発見。

【91】AIが最初に職を奪うのはプログラマー:守銭奴エンジニアが考えていること:エンジニアライフ

 

今は機械に命令するためにプログラムを書きますが、賢いAIがいればプログラムを書く必要はなくなるのではないのかな?なんて気がします。

 

したいことをAIに伝えたら、AIがそれを実行してくれる。

プログラムを書くべきところは、AIに伝えればいいだけになる。

 

同じようにCADオペレータやイラストソフトを使うだけの人も必要なくなる気がします。

 

ただ、問題はAIがどの程度の値段で提供されるかでしょうね。

 

もし、今、iPhoneなどに標準で付いている、SiriのようにOSに標準搭載されるようなれば、本当にプログラマはいらなくなる気がします。

 

使用料が高価なら、きっと、プログラマは、まだ、必要とされると思います。

 

そう思うと、今後、必要なIT技術って何なんだろうな?

なんてことを思います。

 

もし、仮に安価で賢いIAが普及した場合、これまでパソコンが使えないという理由で引退していたベテランが復活したりすることもあるのではないかと思ったります。

 

まあ、今は牡蠣とエビの養殖をしていて、プログラムを書くこともないですが・・・。

 

もともと、人工知能に興味があってプログラムの世界に入ったので、人工知能に関しては、これから、どうなるのだろうか?と興味深げに眺めています。

大崎上島日記 仕事を楽しむために 「兵隊モード」から「旅人モード」へ

ファームスズキで働き始めて、3か月経ちました。

 

最初は、一日の仕事で体力を使い切り、家に帰って寝るだけの日々でしたが、大分、余裕が出てきたように思います。

 

12月から、助っ人に来ていた不思議なスーパー漁師さんから頂いた、謎の酵素水。

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スーパー漁師さん曰く、この酵素水は万能薬で、風邪にも怪我にも効くらしい。

これを飲み始めてから、気のせいか、本当に疲れなくなった気がする。

 

そのスーパー漁師さんに言われたのが、

「仕事は、がんばっちゃだめだよ、楽しみなさい」

 

そんなこと言われなくても、分かっているつもりだったけど、

 

これまで楽しんで仕事をしていたことがあっただろうか?

 

と、振り返ってみると、

仕事を楽しんでやったことがないことに気が付く。

 

 これまでも、仕事がどうすれば楽しくなるか考えているつもりだった。

 

でも、自分にとって、仕事は勉強の延長で、短時間で効率よくやっつける対象でしかなかった。

 

本当の意味で、仕事を楽しむってことは、したことがなかったてことに気が付く。

 

仕事は、楽しむものではなく、やらなければいけないもので、どれだけ早くそれから解放されるか。1秒でも早く、その目の前の仕事を消し去りたい。

 

仕事を楽しむどころか、兵士のように、最小限の動きで仕事を葬り去る方法を常に考えていたような気がする。

 

仕事を楽しむヒントは、「旅人モード」にある気がする。

 

「旅人モード」というのは、自分が勝手に名付けている、一人旅をしている時に、自分の中で切り替わるスイッチのようなもの。

一人旅していると、3日目くらいから、自分の中で「旅人モード」のスイッチに切り替わる。

そのスイッチが入ると、どんなことでも楽しめる感じになる。

旅の流れに身を任せて、日々発生するイベントを楽しめるようになる。

 

きっと、仕事を楽しむという感覚は、自分の旅人モードの感覚に近いんだろうなと思う。

 

街で仕事をしているときの自分は、言ってみれば「兵隊モード」。

完全に感情をなくして、任務をまっとうする。

1秒でも早く、仕事を消し去って、職場から撤退することしか考えてなかった。

 

きっと、街でも仕事を楽しむことが出来たんだろうけど、あの息苦しいコンクリートの街では、そんな気分にはなれなっかた気がします。

 

今の職場の景色は、とても美しい。

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家からの景色も、

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人生を楽しむ天才が家に二人。

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そんなことを、考える島での生活。

大崎上島日記 田舎で働く際に必要だと思う力

田舎への移住を考える際に、よく問題になるのが、

田舎には仕事がない

ということ。

でも、これは誤解で、田舎には人が足りていないし、沢山仕事があります。

 

ただ、仕事はあるけど、

 

・お金にならない仕事(山の手入れ、草取り、地域の仕事など)

・年間を通して安定した収入がない仕事(農業など季節バイト)

・厳しい環境の仕事(寒い冬や暑い夏の現場仕事、海での仕事、山での仕事)

 

などなど、

 

街中のように、快適オフィスでの安定収入の仕事が少ない。

というのが、正しい表現だと思います。

 

一年弱、大崎上島で働いてみて、田舎の仕事について、ちょっと、思ったことを書いておきたいと思います。

 

田舎での働くときに役に立つと思う能力

 

お金を稼ぐ力(起業)

当然ですが、この力があれば、田舎でも楽勝で生きていけます。

 

田舎には、山があり海があり、モノはある。

当たり前ですが、そこにあるモノを現金化することが出来れば、生活できます。

 

ただ、自分もそうですが、大きな会社で働くと、自分に割り当てられた業務を遂行するという能力は鍛えられますが、目の間にあるモノをどうやって現金化するかという能力は、なかなか鍛えられない。

 

というか、そういう発想自体が、そもそも、なかったいうことに最近気が付きました。

 

既存の企業で働くといういことは、誰かが作ってくれたお金を稼ぐ仕組みに乗っかるということ、その仕組みを習得する・最適化することには、慣れています。

その仕組みを作り出す力ということは、これからの課題ですね。

 

仕事を整理する力

大きな企業では、仕事が集約されているので分業が進んでいます。

田舎の小さな会社では、仕事の規模が小さいので分業が進んでいないことが多い気がします。

 

その結果、

 

・誰でもできる単純労働を任せられる

・仕事の丸投げ(仕事を始めたばかりでは無理な大きすぎる仕事を任せられる)

 

割り振られる仕事が両極端なことが多い気がします。

(ただ、大きい会社であっても、管理職の能力によっては、丸投げしかしない人もいますが・・・)

 

小さすぎる仕事は、全体の中でどういう位置づけなのか?

仕事の全体像を洗い出して、前後の仕事もするようにする。

 

大きすぎる仕事は、一旦、小さな仕事の単位に整理して、

自分が出来ること、出来ないことに分ける。

 

出来ないことは、

・誰か出来る人に頼めばできるのか?

・補助器具を作ればできるのか?

マンパワーを確保すればできるのか?

 

など、そういう、仕事の整理能力が求められる気がします。

こういう作業は、育児時短勤務や、退職時の業務の引き継ぎ作業で鍛えられる気がします。

 

legacycode.hatenablog.com

 

丈夫な体と体調管理

こっちに来て思うのは、

1に体力

2に体力

3に体力

ということ。

 

街中で働いているときは、自分の変わりはいくらでもいるので、結構、風邪をひいて倒れていることが多かったのですが、ここではそうはいかない。

 

中学校、高校と、バレーボールをしていて、授業時間以外は365日朝も夜も、ずっと、運動していたのですが、その時の基礎体力の土台が、相当、役に立っています。

 

街中の会社つ勤めの10年で筋肉はほとんど衰退しましたが、ここ数か月の労働で体が復活してきているのを感じます。

子供時代はある程度の勉強も必要ですが、やっぱり、丈夫な体を作ることも大切なんじゃないかと改めて思っています。

 

まとめ

田舎で働く前につけたい力

 

・自分でお金を稼ぐ力

・仕事を整理する力

・丈夫な体を作る

 

以上。