道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

大崎上島日記 最強の飛び道具

昨日、農業用の巨大ドローンが納品されました。

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ファームスカイテクノロジーさんに作っていただきました。

farmskytech.com

当面は、海老の餌やりの工数を1/3にすることを目標にしています。

 

ドローンの可能性

 

ドローンの可能性は、空を制覇できること。

今、海老の餌やりをしようとすると、車で池まで行って、ボートに乗り換え。

 

餌置き場→車(陸用)→船(水用)→餌やり

 

それが、ドローンを使うと、理屈上は乗り換えがなくなります。

 

餌置き場→ドローン(空用)→餌やり

 

ただ、現状としては、池までの航路に電線が沢山あり、GPSも100%信用できないので、人がついていく必要があります。

車で池の傍まで行って、ドローンを下して、餌やりとなり、船で行く場合と比べるメリットは、航行速度が圧倒的に速い、それだけです。

 

でも、ドローンはソフトウェアの塊、ものすごい速度で進歩しています。

近い将来、ドローンはAIを搭載して、もっと、賢くなると、期待しています。

そうなれば、海老の餌やりは、ドローンに餌を積むだけの作業に。

そこまでいけば、ドローンに餌を積む作業を機械化すれば、完全に自動化。

 

まあ、そんな風に本当に出来るか分かりませんが、海の上は空、空を制覇するといろいろな可能性が広がる気がします。

大崎上島日記 直観は、だいたい正しいと後になって分かる

家からの夜の風景。

月明かりの瀬戸内海に、しまなみ海道のライトアップ。

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この島に住むと決めたのは自分ですが、まさか自分が島で養殖業に携わるなんて、2年前は、想像もしていなかった。

 

振り返ってみると、人生の節目節目で、なぜだか分からないけど、そっちの方がいい気がして、急な方向転換をして自分を絶望の淵に追い込んでいる気がします。

 

■中学校時代

超運動音痴で、ドッチボールでは片手で投げることが出来なかった小学校時代から、超スパルタ体育会系バレー部に入部。365日バレー漬けの日々。

あまりのストレスで円形脱毛症になり、毎日毎日、死ぬ思いをしたけど、おかげで運動は人より出来るようになった。

 

■社会人新人時代

超人前で話すことが苦手で、人前で話すと冷汗と震えが止まらなかった社会人の新人時代。5年目に海外青年協力隊として、アフリカにコンピュータ学校の先生として赴任。

関空から出発するときの絶望感は、これまでに経験したことがないものだった。

なんで、こんな選択をしたのか、自分の選択を呪ったが、時すでに遅し。

毎日、先生として人前に立つことで、随分と対人恐怖症はましになった。

ちなみに、アフリカでの生活は、楽しいもだった。

 

■そして今

な~んで、こんなに大変な仕事をしているんだろう??

と、時々思う。

 

でも、自分の直観がそう告げているからしかたない。

毎度、毎度、方向転換するたびに絶望の淵に追いやられるけど、終わってみると正しい選択だったと分かる。

今回もそうなんだろうと思う。

きっと、終わった後で、自分の課題と乗り越えるべきことが分かるんだろうなと思う。

 

今は、自分にできることをする。

ただ、それだけ。

大崎上島日記 ドローンの講習に行ってきました!

昨日今日と、嬉しいことと、悲しいことが、あった。

嬉しいこと2つ、悲しいこと1つ。

まとめて書こうかと思ったけど、長くなりすぎるので、嬉しいネタ一つを書くことに。

 

餌やりドローン

海老の餌やりドローンの納入が近づいてきたので、餌やり用の巨大ドローン操縦技術を習得すべく講習を受けに岡山まで行ってきた。

 

農業用/産業用ドローンの販売,修理,講習-ファームスカイテクノロジーズ株式会社 -

 

表は福田農機株式会社というトラクターやらコンバインが並んでいる農機具屋さんなのですが、ドローンの研修所に入ると大小様々なドローンがいっぱい。

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最初は、ドローンの基礎知識やら航空法のことを学んで、後はドローンの実技講習。

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農業用の巨大ドローンは、10kgの農薬散布能力があるだけあり幅が1メートル以上もあり、最初は、おっかなびっくりで飛ばせていたドローンも、だんだんと思い通りに飛ばせるように。

 

無事、資格証明書をもらって来ました。

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嬉しかったことは、ドローンを操縦できたことも嬉しかったのですが、

1日目の講習の後、晩御飯を食べに連れて行ってもらった時に、

「面白い仕事を頼んでくれて、ありがとう」

と言われたこと。

 

今回の餌やりドローンは、ほどんど新規設計で、何度も試作をつくって、ドローンも何個も壊して、手探りで、実用化できるまでにしてくれたということ。

 

普段のやり取りでは、全然、そんな苦労のそぶりは見せてなかったので、そんなにがんばってくれていたことに、びっくりしました。

 

農薬散布などは既に実用化されているけど、水産業でドローンの実用化は、まだ、例がなくて、エンジニアとしては、誰もやったことがないことをするのが楽しいという、気持ちが話からすごく伝わりました。

一応、元エンジニアの端くれとして、その気持ちはよく分かります。

 

本当に、シンプルで機能的な餌やりドローンに仕上げてくださいました。

まだ、完成ではないので、写真を公開できないのが残念ですが。

 

スカイファームテクノロジーのみなさんが、情熱をもって仕上げてくれたドローン、本当にちゃんと活用して成果を出さないとと、強く思った研修でした。

大崎上島日記 父の日に思うこと

最近は、仕事ばかりで、まったく子育てには関わっていない日々を送っていますが。

(子育てだけでなく、家のことに、まったく関わっていないという、連れ合いの声が聞こえてきそうです・・・)

 

次男から父の日に似顔絵をもらいました。

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子供たちは、すくすくと成長しています。

 

子供達の成長を見るにつけ、大崎上島に移住してよかったなぁと思います。

まあ、大変なことも多いですが。。。

 

正直、連れ合いの子供達に対する働きかかけもよいのだと思います。

でも、この大崎上島という環境は、子供を育てる上では、理想に近い環境だなぁと思ういます。(僕たち夫婦にとってはですが)

 

自分の子供に将来こうなって欲しいという理想像は、まったくないのですが、どんな人生を歩むにせよ、子供時代に築いておくべき土台があるような気がしています。

 

僕が思う子供時代に鍛えるべき土台は、次の3つ。

・強い精神

・強い体

・自分で考える力

 

強い精神

この基礎となるのは、自己肯定感ではないかな、と思います。

いろいろな人に見守られ、受け入れられて育つことが大切な気がします。

僕の暮らしている地域では、おじいちゃん、おばあちゃん、おじちゃん、おばちゃん、いろいろな人に大切にされて見守られて、子供たちは大きくなる。

かわいがってくれる、じぃじとばぁばが、そこらへんにいる感じ。

家族だけでなく、地域という大きな単位に愛されて育つって、大切じゃないのかな?と思います。

 

強い体

とりあえず、何かをしようと思うと、健康であることが大切だと思います。

受験するにしろ、仕事するにしろ、ある程度の完成度から、上を目指そうとするなら、どれだけ最後のひと踏ん張りが出来るかどうかにかかっている気がします。

とりあえず子供のころは元気に遊びまわる、安全に全力で遊べる環境という面では、この環境は理想的です。

 

自分で考える力

こんなことしたら、どうなるのだろうか?

こんなことしたら、面白いかな?

 

自分で考える力って、そんな遊びから生まれるのではないかと思っています。

 

海とか山とか自然相手の遊びを出来る環境が身近にあるというのは、とても恵まれていると思います。

理想の勉強は、遊びの延長にあると思っていて、その辺りは連れ合いが上手に、遊びと勉強を繋いでいってくれているので、とても、ありがたい。

 

 

子供達が生きる未来に必要な力?

 

正直、子供たちが生きる未来がどんな未来なのか、まったく、想像できないので、どんな力が必要なのかも正直よく分からない。

 

日本は下り坂に入っているし、世界は不安定な方向に進んでいる気がするし、AIなどの技術の進歩で今とは全然違うことになっているかもしれない。

 

なんとなくですが、これから未来は過去の延長ではなく、なんかとんでもなく変化するのではないかという気がしています。

ひょっとしたら過去の延長でずるずるといくのかもしれませんが。

 

でも、まあ、生きるための土台がしっかりしていれば、なんとか生きていけるのではないかぁなと思っています。

 

まあ、どっちにしろ、子供時代の土台つくりには、この島の環境はとてもいいんではないかと思っています。

 

子育て目線で書いてみましたが、個人的には、朝、玄関を開けた時のこの景色を見ると、本当にこの島に来てよかったと思います。

 

朝起きるたびに、自分の悩み事なんてどうでもよい気持ちにさせてくれます。

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大崎上島日記 点と点を結ぶ

ファームスズキで働き始めて、半年が過ぎました。

 

もうこれ以上は無理かもしれないと、4,5回思いましたが、なんとか峠は越えた様子です。まだ、さらなる峠があるのかもしれませんが・・・。

 

今は、餌やり真っ盛りです。

牡蛎に海老に。

 

夕暮れ時の静かな池で、ボートに乗って餌をまいてまわるのも、なかなか、優雅な時間です。

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でも、近々餌やりドローンが来る予定なので、優雅な餌やりも、少なる予定。

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前職はプログラマー、今は養殖業。

結構、対極に位置する職業に見える。

でも、対極にあるから繋がったら、面白そうな気がしています。

 

とりあえず、海老と牡蛎を育てることに関しては、今年入った新人君2人に全然かなわない気がする。

知識的にはなんとかなるかもしれないけど、生物に対する愛情的な面で、本当にこの子達は、生き物が好きなんだなぁと感じることが多い。

 

でも、実際に養殖業をやってみて感じることは、自然に振り回されるというよりは、機械に振り回されている部分も結構多い。

養殖業は生物の量産化なので、自動化できそうな部分は結構あるのですが、相手が生物だけに、人なら出来るけど機械にやらせようとすると出来なくはないけど設備投資と見合わないだろうなぁと思うことが多い。

 

でも、これまでは出来なかったけど、これから出来ることって、あるのではないかなかぁと、思ったりもします。

 

餌やりドローンは、その最初の一歩かな。

 

今は、人がドローンの操縦をする必要がありますが、いつか、完全に自動で餌をまいてくれるようにしたいなぁ。

 

どんないい道具も、使い方次第で、宝になったり、ゴミになったり。

ドローンを、ゴミにしないためにがんばらないと。^^;

 

大崎上島日記 山の日に木工教室してきました

6月4日「山の日」、久しぶりに木工教室してきました。

 

午前中10名、午後10名の過去最高の人数。

 

こんなに集まらんだろうと、午前5人、午後5人くらいでゆったりとやるつもりで思っていたら、嬉しい誤算で定員まで集まってしまって、大忙しの教室でした。

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生徒さんはほとんどが小学生で、連れ合いにお手伝いに来ていてもらって、大助かりでした。

こんなに子供ばかりの教室は、初めてでしたが、結構、楽しんで帰ってくれたようでよかった。

 

この日曜日は、めっちゃ忙しかった。

 

6時 職場に水門を開けに行く

7時 地域の草むしり

8時~15時 木工教室

17時 地域で山火事があり消防団の出動要請(幸い火事はすぐに鎮火)

 

田舎暮らしは忙しいです。

のんびりスローライフは、どこいった??

 

大崎上島日記 ようやく終わりそうな池掃除 そして、ここからが始まり

5月中、ず~~っとしていた池掃除。

エビの養殖では、出荷が終わると池の水を引いて、一旦、池を乾かして掃除して、次のエビの赤ちゃんを入れます。

 

池のそこにびっしりだった藻を取り出して、壁にびっしり付いている牡蛎をはがして、砂を耕して。

 

ブルトーザーやトラクターを初めて運転して、水を吸い出すポンプが止まればケーブルの漏電個所を調べて修理して、本当に初めて尽くしの日々。

 

ゼロからスタートは、ホント大変だと実感中。

 

日々の炎天下での作業で、夏前に真っ黒に日焼けしました。。。

 

スコップを握って土を掘り返す毎日の作業で、両手の指が壊れる寸前です。

朝起きたら、さび付いたみたいに暫く指が動かない。。。

まあ、なんとか体が壊れる前に、掃除終わりそうです。

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でも、この半年の労働で、20歳の若者と一日中、同レベルの動きが出来るようになりました。

40歳前でも、体は使えば、蘇るんだと、人の身体のポテンシャルに驚いています。

 

池掃除が終わって、ほっと一息といきたいところですが、いよいよ、ここからが本番です。

やれやれ、一次産業は、なかなかヘビーです。^^;