道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

いつから父親は育児をしなくなったのだろう?

全く育児をしない男性をゼロメンと言うらしい。いろいろな言葉が生まれますね。

 

papimami.jp

 

この記事に、

「男は外、女は内」と考える人が5割以上。育った環境による影響が大きいです。

とあり、自分の職場の感じも同じような気がしました。

 

積極的に育児する2割、言われたらする2割、まったくしない6割、こんな感じかな?と思います。

職場の同期は、子供が出来てからテレビが見れなくなったと、ぼやいていました。

思わず『テレビくらい見なかったらいいんじゃないの?』って、言ってしまいそうになりました。

 

ところで、父親が会社でお金を稼げばよいだけの存在になったのはいつからなのだろうか?と思い調べてみると。

 

江戸時代、明治と、父親は普通に育児をしていたらしい。

matome.naver.jp

 

戦国時代も。

dot.asahi.comhttp://dot.asahi.com/webdoku/2013051600003.html

 

更に調べていると、「お父さんの歴史」というPDFを見つけた。

「お父さんの歴史 わらび福祉園」で検索すると出てきます。

 

それによると、父親の不在は、資本主義が発展し始めた大正時代から始まったみたいです。

 

この頃になると、父親はサラリーマンとして企業に忠実となるがため、家庭にいる時間が少なくなり、子どものしつけは母親が担当することが多くなって、父親はあまり関与していなかったようである。現在、父親不在が言われるが、当時すでに同じような状況にあったと言われる。

 

本格的に、父親の不在が始まったのは、

 

昭和 40 年代中ごろから「父親不在の時代」「父なき社会」ということが言われるようになる。
そのころの父親は、思春期を敗戦の前後に迎えており、一日にして価値観が逆転するという経験を持っている。そのショックはずっと後々まで尾を引いている。社会に出れば高度経済成長の波にもまれ、モーレツ社員として働き続けなければならなかった。自分の時間が持てないことから、自分自身を見出す余裕はなく、少し上の世代のように「父親はかくあるべし」という教育はされていないので、子どもに対して毅然とした態度をとることができず、忙しさを口実に子育てから逃げ腰になってしまう。その結果として、母親が子育てに熱心となり母子が密着していくことになって、父親不在の状況を生みだしていった。

 

と言うことらしい。

 

僕が生まれた昭和53年生ごろは、ニューファミリーの時代と言うらしい。

 

戦後生まれの人たちが親になっていく昭和 50 年代になると、その前の年代のような大きな価値観の変動を体験していないため、「ニューファミリー」と呼ばれる新しい親となっていった。
「いつもやさしいお父さん」「普段はやさしいが、叱るときはちゃんと叱ってくれるお父さん」が当時の子どもから見た父親への期待像である。しかし、叱ったあとで子どものご機嫌とりをしたりするので、子どもにとっては「ものわかりよいお父さん」ではあるが、何か物足りなさを感じが残ってしまう。父親はなんとなく及び腰で気を遣い、子どもはそれを見抜いていて父親の存在を軽く感じてしまう。その分、母親が干渉を強めるので、甘い父親と口うるさい母親が存在するようになり、「甘父干母」と言われるようになった。

 

我が家の場合は、「いつもやさしいお父さん」では、まったくなかったが、叱った後で、ご機嫌取りする父親は、なんとなく身に覚えがある。

やりすぎたと怒った後で、反省していたんでしょうね。

 

なぜ、明治以前は父親が育児に熱心だったのか?

 

「子は宝」

最近、あまり聞かなくなった気がします。

先日、たまたま、大崎上島という島に行って、島の人が言っていたのを耳にしました。

 

会社では、必要な人は人材派遣会社から補充すればいい、みたいな雰囲気を感じることがあります。

本気で人材を育てようとしている会社って少なくなってきている気がします。

 

人の価値が下がってきたのかな?

そんな事を思います。

だから、AIに脅威を感じる。

 

matome.naver.jp

 

明治以前は、人に価値があった、でも、今はお金に価値がある。

 

でも、最近なんか違うような気がしています。

一銭もお金を稼げなくても、と言うか、人の価値はお金や能力で測れないものでないんじゃないのかな?

 

存在しているだけで価値がある。

でも、このお金の世界では、それは絵空事。

 

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お金がなくては、生命維持自体が危うい。

 

ironna.jp

 

お金がなくても、生きていける術があれば、『存在しているだけで価値がある』が絵空事でなくなる気がする。

 

お金がはダイジ、でも、全てをお金に支配される世界は、息苦しい。

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 人の価値が回復すれば、ちゃんと子育てされる世になる気がする。

 

「子は宝」

 

心から、そう思えない限り、父親は子育てしないし、子供も増えない気がするな。