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道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

大崎上島日記 島への移住が決まるまでの記録

先日、13年間働いた会社を退職してきました。

そして、今年の4月より、

家族で広島県にある瀬戸内海の離島、

大崎上島での生活をスタートすることになりました。

www.osakikamijima-kanko.jp

 

いろいろな人に「どうやって、見つけたの?」「なんで?」「生活どうするの?」

とかいろいろ聞かれるのですが、なかなか、ちゃんと説明するのが難しく、

これまでの経緯をブログに書いてみたいと思います。

 

Iターン、田舎暮らしを考えている人には、何か参考になるかもしれません。

 

本題に入る前に、少し、田舎暮らしの願望の原点を。

 

幼少期の思い出 

そもそも、昔からなぜか森に住みたいという願望がありました。

 学生時代は、「森の生活」や、ムーミンに出てくるスナフキン

風の谷のナウシカの森の人に強く惹かれるものがありした。

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)

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さらに遡ると、幼少期の思い出が関係している気がします。

母の実家が、神社ということがあって、

小学校の時の夏休みや冬休みで里帰りしたときには、

神社の裏山で一日遊んでいました。

その楽しかった思い出が原点なのかな?という気がします。

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写真は次のページより借りました。山崎八幡神社ここでよく遊んでいました。

 

「なんか、ピンとこんなぁ」の連続

これまでに何度か、田舎暮らし・森林関係の仕事に関わろうとしたことがありました。

・大学受験:農学部林学科に受験失敗

・大学時代:木工作家に憧れるが、飛び込めず

 木工作家さんの作業を一日眺めていたことがあり、これは無理そうだと断念

・社会人時代:何度か木工作家になろうと思ったけが、飛び込めず・・・

 

結局、農学部の受験を失敗した時に、

人工知能ってなんだろう?と思って、入ったのが情報系の学部で、

今のソフトウェア開発の仕事に就き、今の生活に至っています。

 

大崎上島への移住に至るまでの道のり

経緯を辿ると、2年前のこのイベントへの参加が、

大きなターニングポイントだった気がします。

 

2014年2月 「里山がひらく持続可能社会」に参加

たまたま、近所の自治会の掲示板にポスターが張ってありました。

それで、気になって、龍谷大学でのイベントに参加。

satoyama.kenkyu.ryukoku.ac.jp

そこで、藻谷さんの講演を聞き、

里山資本主義半農半Xの話を聞いて、

自分が理想は、これかもしれないと思いました。

 

その頃から、自分の半Xは何だろう?と考え始めたように思います。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)

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半農半Xという生き方【決定版】 (ちくま文庫)

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 そのシンポジウムでの、

ヒノコの代表の松田直子さんの印象がとても強くて、

ヒノコで何かしたいなぁと思っていました。

そのことが、木工教室を始める、きっかけになりました。

legacycode.hatenablog.com

 

2015年1月 ヒノコでのイベントに参加 Iターンを考え始める

2015年2月に木工教室をする関係で、ヒノコとつながりができ、

ヒノコで開催されたIターンのイベントに参加してみました。

legacycode.hatenablog.com

 

そこで、田舎で面白そうなことをしている人から話を聞きました。

自分がしたいことって、これではないのか?と思いました。

ただ、家族をどうするのか?就職先は?子供たちの学校は?などを考えると、

無理だろうなぁと、現実からほど遠い感じでした。

 

satoyama-sha.com

www.min-mura.jp

 

2015年5月5日 キワモノ会議で大崎上島の若者に出会う

ヒノコのでのイベントで話を聞いた、

みんなの村の代表前川さんのFaceBookをフォローしていたところ、

キワモノ会議なる変なイベント情報を発見しました。

 

何の会議か見当もつかなっかたのですが、

何か惹かれるものがあって、行かないといけない気がしました。

 

そこで、大崎上島の若者と知り合いました。

大崎上島への移住とかどうですか?

と勧められましたが、

でも、その時は、「島は好きだけど、広島かぁ、遠いな」くらいで、

特に大崎上島に移住する気はありませんでした。

 

ただ、キワモノ会議をきっかけに、

Iターンで田舎暮らしを、本気で考え始めました。

legacycode.hatenablog.com

 その時点での、移住先は、兵庫の丹波、京都の美山、滋賀の永源寺

近畿圏だろうなぁ、そんなことを考えていました。

 

ただ、連れ合いにも仕事があるし、子供達の学校のこともあるし、

どうしようか??まったく、具体的な案はない状態でした。

 

legacycode.hatenablog.com

 

2015年5月13日 運命の分かれ道、連れ合いからの突然のメール

キワモノ会議をきっかけに、大崎上島の移住者とFaceBookでつながり、

島情報をいろいろと聞き、

大崎上島っていう島の人と知り合って、面白そうだよ」

と言うような話は、連れ合いにしていた気がします。

 

ある普段と何も変わりのない朝、子供達を保育園に送った後、

突然、連れ合いからのメール。

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特に、今までそれほど移住に興味があるように見えなかったのですが、

島には惹かれるものがあったらしい。

 

それと、今の安定した何も不安のないような生活も、

実は時限爆弾を抱えていて、ずっとそれが気になっていたらしい。

 

それは、小1の壁と呼ばれる、小学校1年生に上がるときの壁。

 

そのタイミングで、僕の時短勤務もなくなります。

legacycode.hatenablog.com

 

普通の家庭では、そんなに気にしないのかもしれないけれど、

小学校の教員をしている連れ合いには、

小1の壁の影響をすごく気にしていました。

 

共働き夫婦の子供も、学童保育などに頼ることで、

ちゃんと育つことは知っている、

でも、やっぱり、自分の子供をちゃんと育てたい。

との思いが強かったんでしょうね。

 

子供が小学校に上がるタイミングで、

仕事はどうするのか?

という話は、以前から、少しは聞いていました。

 

連れ合いにとっては、

自分が辞めて子供を育てたいけど、

今の教師の仕事も辞めたくない、

そんな葛藤があったらしい。

 

そんな葛藤が、島への移住話を聞いて、このメールになった様子。

 

2015年5月23日 大崎上島初上陸 2人目の島の若者と会う

大崎上島初上陸。

ここで、大崎上島への移住の支援プロジェクトや塾経営などしている、

Uターンで島に戻ってきている若者に会いました。

simy.fem.jp

 

 島に初めて大崎上島に行った印象は、

海がきれい、造船所が多い、空き家も多い。

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この1回目の島訪問は、ただ、島の空気を感じに行っただけで、

特に住むところも、働くところも決まっていません。

 

2015年7月 島訪問2回目 島で職が見つかる 3人目の島の若者と会う

とりあえず、職がないと始まらない。

僕の仕事はソフト開発ということもあり、

必ずしも会社にいないと出来ない仕事ではありません。

また、最近は、リモートワークの出来るIT系の会社も結構あります。

 

それで、考えた選択肢は次の3つ。

  1. 今の会社でリモートワークできないか交渉してみる
  2. リモートワークをしているIT企業に転職する
  3. 地元の企業に就職

かなり悩んだのですが、

地元の企業に就職にチャレンジしてみることにしました。

 

その理由は、どうせ大崎上島で働くなら、

島特有の産業に携わってみたと思ったから。

 

『虎穴に入らずんば虎子を得ず』では、ないですが、

一番コアな部分に、ど~んと入ってしまう方法が、

島暮らしを始めるには良いのでは?と思ったのです。

 

それで、この島の造船会社に面接を申し込んでみることにしました。

造船会社3社に面接を申し込んだところ、

なんと、2社からOKの返事をいただき、面談をしてもらうことに。

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結局、造船会社の1社に就職が決まりました。

 

相当な覚悟で再就職に挑んだのですが、

以外に、あっさりと職が決まりました!

 

過疎化の地域に仕事がないというけれど、

本当はそうでもないのかもしれないと、この時、思いました。

 

都会で自分を安売りするより、

田舎の自分の力を必要としてくれているところで、

自分を売るのも、ありかもしれないと思います。

 

この2回目に島を訪れた際に、「山尻シャアハウス」に滞在しました。

https://www.facebook.com/chikara2014

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空き家の古民家をリノベーションした、とても、オシャレなシェアハウス。

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ここで、島でシェアハウスをしたりイベントをしたりしている、

Uターンで帰ってきている3人目の若者に出会いました。

 

2015年9月 島訪問3回目 住むところが決まる よい家主さんとの出会い

いよいよ島訪問3回目。

今回は、家族みんなで、家探しも兼ねて、島へ。

ここまで、来ると、もう、最後の確認です。 

 

一番最初の訪問の時に、気になっていた古民家が、

まだ、空いているとのことなので、見せてもらうことに。

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古い家ですが、庭にはみかん、裏は山。

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高台なので、津波の恐れはないですし、景色は最高です。

裏山は、整備すれば、子供たちの良い遊び場になりそうです。

とても、古いうちで、土間もあり、古い道具もあり、ここに決定。

 

一番の決定理由は、

ここの家の世話をしてくれている方がとても感じのよい方だったこと。

人とのご縁は大切だと思いました。

 

2015年11月 最大の難問

働き先、住むところ、が決まって、さて、最大の難問が待ち構えています。

最後の大きな壁はですね。

 

自分の親は賛成はしないけど、反対もしないというスタンス。

連れ合いの親には大反対されていました。

11月に、覚悟を決めて、報告に。

 

と、言っても、 

説得するつもりも、認めてもらうつもりも、なく、

ただ、事実を伝えるだけでした。

久しぶりに、怖かったですね。

 

自分たちの今の選択が正しいことを、証明しようがない。

5年後、10年後の子供達や自分達の姿を見て、納得してもらうしかない。

 

納得はしてもらえていないと思いますが、

こちらの思いは、伝わったようで、

なんとか喧嘩別れせずに、島への移住が決まりました。 

 

まとめ

 大崎上島への移住は、決まってみれば、

一回目の島訪問時に印象に残っていた古民家に住むことになり、

印象に残っていた造船所で働くことになり、

最初から、全て決まっていたような不思議な気がしています。

 

でも、やっぱり、移住の決め手になったのは、人ですね。

3人の地元の若者、古民家の家主さん、造船会社の人。

島を訪問するたびに、素敵な人との出会いがあり、

この島、よいなぁと思うようになりました。

 

地元の若い人達が、島に帰ってきて、

自分達の出来ることを考え、出来ることをやっている、

そんな姿が、島への移住を決めた一番の理由かもしれないと思います。

 

今は、島へのUターンも少ないし、

過疎化の進んでいる島かもしれないけど、

この島は、この先大きく変わるのではないか?

そんな、予感を感じさせる大崎上島です。

 

変えられる気のしない、日本の将来を嘆くより、

変えられる気がする、大崎上島で自分の出来ることをやってみたい。

そんな、ところです。 

 

この移住にあたって、「怖くないですか?」ってよく聞かれるのですが、

とても、怖いです。

生活をごっそり変えてしまうので。

家族に対する責任もありますし。

 

ただ、移住先は日本です、島では普通にみんな生活している。

無人島に住むわけではないし、

自分たち家族が暮らしていけないはずがない。

 

いろいろ大変だと思いますが、

まあ、なんとかなるだろうと思っています。

 

それに、今回の移住に関しては、

正しい選択をしたという根拠のない確信があります。

 

今までの、海外青年協力隊の2年間のアフリカでの生活や、

会社で13年間の苦労や経験や、

子育てを2年間したことや、

木工教室をしてみたことや、

そんなことすべてが、

この移住の準備だったのではないかと思ったりもします。

 

今回の大崎上島への移住を振り返ると、偶然が偶然を生んで、本当に、びっくりです。

「その幸運は偶然ではないんです」を思い出します。

その幸運は偶然ではないんです!

その幸運は偶然ではないんです!

 

 

まだ、大崎上島での生活は始まっていません。

ここから、家の修理、子供たちの成長、

造船所での仕事、プログラミング、

裏山の整理、畑、釣り、島での生活を綴っていきたいと思います。

 

島での生活のスタートは、4月からです。

ご興味を持たれた方は、また、覗いてくださいね。