道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

「欲ない、夢ない、やる気ない」の「3Yない社会」って正論かな? 

堺屋太一さんって、先見の明がある人だという印象があったのですが、

昨日、FaceBookで飛んできた記事を読んで、う~ん?と思う。

 

www.sankei.com

 

堺屋さんの言っている「3Y」とは?

・欲ない

・夢ない

・やる気ない

この3つのYがないと言っている。

 

「欲ない、夢ない、やる気ない」の「3Yない社会」こそ、現代日本の最大の危機である。

 

とのこと、本当かな?

 

『欲がない』について思うこと

 

1980年代以降に生まれた「ミレニアム(世紀末)世代」は、モノを持つことにステータスを感じないらしい。

 

確かに、モノを持つことに、何もステータスを感じない。

なぜに、モノを持つことがステータスになるのか?

 

 だが最近は、あえて高級衣料や電気製品をそろえず、必要に応じてレンタルする人々も多い。自動車にしてからが「要るときにレンタルすればよい」という向きも増えている。

 

なぜ、欲しくもないものをわざわざ買わないといけないのか?

普段使いもしないものわざわざ買う理由が分からない。

レンタルで十分だと思う。

 

堺屋さん世代からすると、

最近の若い世代は、家も車も欲しくない、と言う、

何も欲しがらない、欲望が低い世代だ、

と言うことらしいが、本当にそうだろうか?

 

一つ思うことは、欲しいと思うのは、次のどちらかだと思う。

 

・付加価値が高い:みんなが持っていなくて自分だけが持っている

 ⇒自慢できる

 

・持っていないと不利益になる:みんなが持っていて自分だけ持っていない

 ⇒ないと困る

 

車、家、家電は、昔は付加価値が高いに入っていたんだろうと思う。

でも、今は、みんな持っている。

日本全国に普及が終わってしまって、特別ではなくってしまった。

 

持っていないと不利益になるものも、別に買わなくても、インターネットが発達して、その時だけ借りることが手軽になった。

だから、買わない。

 

インターネットに繋がるための、道具であるスマホはみんな必需品のように持っている。言ってみれば、スマホドラえもんのポケットみないな万能道具として登場した。

 

と、言うだけの話だと思う。

 

『夢がない』について思うこと

 

最近の若者には「未来への夢」が乏しい。90年のバブル景気の頃までは、年々経済は成長し、収入は増加した。誰もが「明日は今日よりも豊かだ」と信じて夢を描くことができた。 

 

「明日は今日より豊かだ」とみんなが信じられる時代は、本当に奇跡のような時代だったと思う。将来の歴史の教科書にも敗戦からの奇跡の復活として刻まれるのだろう。

でも、それは過去の話。

 

そのせいか、飛躍を夢見て海外に留学をする青少年もめっきり減った。欧米では今や日本からの留学生は「絶滅危惧種」、中国や韓国人の大集団に圧倒されている。 

 

夢と海外留学があまり結びつかないが、

留学すれば、何が得られるのだろう??

海外が普通になってしまって、夢ではなく普通の選択肢の一つになっただけでは?

と思う。

 

FaceBookで、世界一周している人を沢山見かける。

別に留学しなくても、個人で海外に行ける時代になってしまったと、

いうことでは?

 

『やる気なし』について

 

最近の、結婚しない男性の問題について、

 この理由は2つ。1つは結婚を強いる社会の機能がなくなったこと、もう1つは若者自身の結婚生活への想像力と決断力が欠如していることだろう。 

結論として、

実際、現在の日本社会の最大の危機は、社会の循環を促す社会構造と若者層の人生想像力の欠如、つまり「やる気なし」である。「欲ない、夢ない、やる気ない」の「3Yない社会」こそ、現代日本の最大の危機である。 

 

なぜに、やる気なしと、結婚が結びつくのか?よく分からないが、

結婚は決断力があれば出来ると思っていること自体が間違っている気がする。

 

最近の人にとって、結婚って、一つの選択肢にすぎないのではないかな?

やる気とかの問題ではなく、そもそも選択肢の一つでしかなく、

しないという選択がありになっている。

 

最近読んだ読んで、自分もオジサンになったなぁ、としみじみ思わされた本があった。

 この本によると、

20代~30代の女性の、7人に1人がセフレ、ソフレがいるらしい。

セフレは「セックスフレンド」

ソフレは「添い寝フレンド」

の略だそうです。

 

結婚やお付き合いをせずに、性的なパートナーを得るって、

昔は、妾など、お金持ちの男のステータス的なものだったのでは?

と思うのですが、今はそれすらも普通になりつつあるのかもしれない思います。

このあたりまで来ると、どういう心理なのか、想像がつかないですが。。。

 

面白かったのは、インターネットのエロサイトが普及した時期と、

コンドームの売り上げが激減した時期が一致しているらしいこと。

 

今の構造としては、

 

もてる人⇒セフレ、ソフレ

もてない人⇒インターネットのエロ画像

 

そんな、選択肢が増えたことも、

きっと、結婚しない人が増えることに影響しているんだろうと思う。

 

欲しいものの基準が上がっている、選択肢が増えている

 

書いていて思ったことは、欲望が低くなっているというよりは、

欲しいの基準が昔より、ずっと上がっていて、選択肢も増えている、

ということです。

 

既定のモノでは満足できなくなっているのではないかな?

 

モノではなく、

生活のライフスタイル自体を選択したいと思っている人が多い気がします。

 

・リモートワーク

・田舎暮らし

・起業

 

などのように。

結局、欲がないのではなく、欲しいものを提供できていないだけ、だと思う。

 

他の人は、どうか分からないですが、僕はそうですね。

車も家も、わざわざローンしてまで欲しいとは思わない。

 

でも、収入が半分になってでも、

田舎でのライフスタイルを手に入れたい。

 

言ってみれば、これは、未来の自分の予想される年収を半分をローンに入れて、

新しいライフスタイル買ったのと同じことかもれないと思います。

 

legacycode.hatenablog.com

 

 

大量生産という手段で、みんなが欲しいモノを大量に普及させた。

その結果、モノが普及して、みんなが欲しくなくなった。

供給してもいらないと言われるが、でも、大量生産の工場は止められない。

 

それは、日本全体が大きな工場みたいなもので、

何かを作っている人が、何かを買っている人で、

生産を止めるイコール、買う人もなくなることだから。

 

だからと言って、欲を持って買えと言われても、

やっぱり、欲しくないものは、欲しくなくて、

困ったなと、言う感じではないかと思います。

 

まとめ

日本は、すごく豊かで自由な国なんだと思います。

ただ、すべてを自分で選択しないといけない時代になってしまった。

 

欲:何が欲しいの?

夢:何がしたいの?

やる気:自分の欲と夢で自己発電

 

こんなことが、出来る時代になってしまった。

 

だた、これって、想像以上に大変で、

一番大変なのが、親なんじゃないかと思っています。

 

子供に対して、これからの時代に必要なスキルは、これだ!

と、いうものは、もう、ないんじゃないかなぁ。

 

全てが自己責任で自由な時代なのかなぁと思います。

その中で、何を選んで、何を捨てるか。

 

それが出来ないと、

「欲ない、夢ない、やる気ない」の「3Y」になって、

しまうのでないかなぁと思います。

 

自由というのは、結構、大変かもしれないですね。