道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

38歳からの転職について思うこと 変わるリスクと変わらないリスク

今は滋賀に住んでいて、1月まで京都の会社で働いていました。

来年4月より広島県大崎上島に、家族で移住することに決めました。

 

legacycode.hatenablog.com

 

38歳で家族がいて子供が2人いる状態での、

今まで経験のない造船という業種への転職と、

縁もゆかりもない島へのIターンです。

 

よく思ってくれている人からは、勇気のある決断と言われ、

よく思っていな人からは、無謀な選択子供がかわいそうなどど言われます。

 

言っていることは違うように思えますが、

背景にはあることは同じだなぁと感じます。

 

それは、転職をするなら30代前半がリミットで、それを超えてしまうと無謀みたいな暗黙の常識があるように思います。

 

実際に自分も転職するなら35歳までしか無理だと思っていて、35歳直前は、めちゃめちゃ焦っていました。

 

木工教室を始めたのも、その時期だし、外部のセミナーや勉強会に行き始めたのも、その時期でした。

セミナーの講師や勉強会の主催者が、35歳くらいの人が多くて、

『自分は今まで何をやってきたのだろうか?』

『自分に何か売りになるような武器はあるのだろうか?』

『このままでは自分の価値はなくなってしまうのではないか?』

そんな、超焦っていた30歳前半でした。

 

今、転職・Iターンを決めてから、思っていることを書いてみたいと思います。

 

40歳前で、定年まで会社にしがみつくという選択

会社を辞めると言ったとき、同じ年代の人から多く言われたことは、

「ローンもあるし家族もいるし、会社を辞められない」

「定年まで、今の職場にしがみつくしかない」

冗談半分、本音半分といったところだと思います。

 

それも選択肢の1つだと思いますが、

でも、40歳は若くないとはいえ、定年は60歳・・・。

後、20年もある。

20年間も、今の職・会社にしがみつという選択は、到底、自分には出来ないなぁ、

というのが素直な感想です。

 

今まで会社で働いた年数は13年。

僕は2年半の間、海外青年協力隊としての休職期間があるので、約10年。

単純計算すれば、

後、2回は新しいことを1から始めるチャンスがある、と思うのですよね。

 

3年あれば土台は築ける

13年間、同じ会社に在籍していたといっても、

最初の5年は、製品に組み込まれるソフトの開発。

青年海外協力隊時代の2年間は、アフリカのモザンビークという国で、コンピュータ学校でプログラミングを教える先生。

最後の5年は、自社製品を作るための工場のソフトの開発。

と、プログラミングで繋がっていますが、仕事内容は変えています。

 

今までの経験から、新しい仕事を覚える時って、こんな感じな印象があります。

 

1年目、右も左も意味も分からず、必死

2年目、やっていることの意味が分かってくる、分かる分野で役に立つようになる

3年目、全体像が少し見えてくる、自分で仕事が出来るようになる

 

職場にきちんとしたマニュアルなどが整備されている場合は、

1年目から、2年目くらいの働きが出来る場合もあるとは思います。

あと、その人の能力と。

 

4年目、全体像が見える。既存のシステムの無駄や悪いところが気になりだす。

5年目、周りからある程度認められ、自分の守備範囲内で自由にできるようになる

 

きっと、仕事が出来る人は、3年目くらいで、僕の5年目くらいの仕事を出来るようになるだろうと思います。

 

【仮説】5年あれば、ある分野のエキスパートになれる

これは、今までの経験からの仮説です。

どんな仕事でも、3年あれば程度は出来るようになるのではないかと思っています。

5年あれば、ある分野のエキスパートになれるのではないかという印象です。

最初の1・2年は、本当に大変だろうなぁと思います。

 

青年海外協力隊の時は、最初は、まったくポルトガル語は話せない状態で教壇にたって、本当に毎日毎日、必死でした。

質問されても意味が分からないし、こちらの意図が伝わっているのかも分からないし・・・。

朝も晩も必死で、ポルトガル語の勉強をしていた記憶あります。

ようやく話せるようになってきた、2年目で帰国という、感じでした。

 

帰国後、工場のソフトの開発を始めた時も、最初の2年くらいは、工場がどう動いているのか全く分からなくて、家にソースコードを持って帰って、ず~っと、解読していた記憶があります。

 

新しいことを始めるのは楽ではない、でも、何も分からない暗闇の手探り状態は、長くて3年くらいかな?と思っています。

きっと、途中、めちゃめちゃ後悔すると思いますが、

会社に20年しがみつくことと比べれば、3年は短い気がします。

 

若いからと言って、新しいことを吸収できるわけでない

これまで一緒に働いてきて来た人を見ていると、新人さんなどは、癖がないので吸収が早いというのはあったと思います。

派遣社員や請負さんでも、自分のやり方にこだわる年配の技術者に、とても困った経験もあります。

ただ、若くても頭の固い人もいるし、定年間際でも新しい技術の習得に貪欲な人もいます。

結局、その人の気持ちのもちよう次第な気がします。

 

変わるリスクと変わらないリスク

何をか変えるというのはリスクがあるように思えます。

だた、変わらない選択というのも、本来リスクがあると思っています。

 

よく言われることですが、

変えないというのは選択をしていないようで、

実は変えないという選択をしていることと同じです。

 

これまで上手くいった、だから、これからも上手くいくだろう。

 

何が上手くいった要因なのかを、ちゃんと把握していないと、

これからも上手くいく保証はないのでは?と思います。

 

変えるか、変えないかの違いは、

意図的にリスクを選択するか?

無意識にリスクを選択するか?

それだけの、違いの気がします。

 

個人的には、意図的にリスクを選択する方が安全な気がするのですよね。

考え方は、人それぞれだと思いますが。

 

まとめ

終身雇用も崩壊して、寿命も長くなって、安定的な経済成長も終わって、

一つの会社で一生働くというライフスタイルは、

こらかは難しいのではないかと思っています。

 

転職が、30歳前半までというのは、年功序列の列の中に入るには、歳をとりすぎていると管理が難しいというのが大きな要因ではないかと思います。

 

今の日本の人口ピラミッドでは、そんな、綺麗な関係は崩れているので、もう、そんな贅沢言っていられる企業はごく一部の人気企業だけになってしまう気がします。

前の会社でも、チームのリーダーが若いという逆三角形の組織もありました。

 

ただ、地方の企業の場合は高齢化が進んでいるようですので、

ひょっとすると、40歳でも若造なのではないか?

などと考えたりもします。

 

どうなるかは、これから次第ですが。

年齢に関係なく柔軟さを保ち続ければ、なんとかなるのではないか?

なんて、ことを考えています。

 

Iターンすることで、子供がかわいそうかどうかについて書こうかと思ったのですが、

長くなってきたので、また、今度、書きたいと思います。