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道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

大崎上島日記 造船所という働き方

大崎上島に移住し、造船所で働き始めて、2ヶ月半程経ちました。

株式会社 松浦造船所 - 新時代へのプロローグ!!

 

まだまだ、分からないことだらけですが、随分仕事っぽくなってきたかな?

と言う感じです。

 

前職ではソフトウェア開発をやっていた僕が造船所で何をしているかと言うと、設計部に置いてもらって、設計のお仕事をしています。

 

造船の知識ゼロ、設計の経験ゼロで入ってきてしまったので、

入社して1ヶ月は、造船の基礎知識を学び、

次の2週間はCADソフトの使い方を学び、

次の2週間で図面の書き方を学び、

現在は、簡単な図面を書き始めた、そんな感じです。

 

もちろん、船体全体の図面なんか書ける訳がないので、ポンプの台とかタンクの台とか、艤装と呼ばれる船で使う装置を船に据え付ける部分の設計図を、ぼちぼちとやり始めています。

 

今日は、指導してもらっている人に、

「大分、図面っぽくなってきましたね」

と、言われ、ぽくって?どういう意味だろう??

と思いながらも、まあ、進歩していると言うことなのかな?

と、思ったりしながらも、それなりに、楽しく過ごしている日々です。

 

今日は、ちょっと、造船所についか書いてみます。

 

造船所と言うと、3Kと言われることが多いようでうす。

 

危険

汚い

きつい

 

まあ、確かにその通り。

頭上には常に何百キロもある鉄板の行き来し、溶接の火花は常に飛び散り、船は鉄の塊なので夏は灼熱の熱さで、冬は凍る冷たさらしい(まだ、体験していませんが)。

 

でも、正直なところ、最初にイメージしていた過酷な労働環境とは少し違いました。

 

僕がイメージしていたのは学生の頃経験した引越しバイト。

一日中、重い鉄鋼を運びつづけ、現場監督に急げと怒鳴りつけられ、気の荒い人が多い。

一日の終わりには、疲れ果て、ぼろぼろになって帰路に付くイメージでした。

 

実際の造船所で、あまり単純な肉体労働はないように思います、そもそも鉄板は重すぎるのでクレーンで運びます。鉄板を吊るのは、とても、危険なので、そんなに急いで慌しく運んだりしないです。まあ、当然といえば当然なんですが。

後、もくもくと仕事をする寡黙な人が多い印象です。

(今の造船所以外の他の造船所は知らないですが)

 

造船所の扉を開いてみると、そこは肉体労働者の世界でなく、職人の世界でした。

今まで見てきた量産品の生産ラインとは全然違うもの作り世界。

 

船って、量産ではなくて、オーダメイドの世界なんですね。

 

巨大な船、一隻、一隻を職人さん達が作り上げていく世界。

 

結構新鮮だったのは、現場の人と設計の人のやりとり。

現場の人が、「こんな感じで作っとけばいいんか?」みたいな感じで設計の人に聞いて、

「じゃあ、そんな感じで作っとくし」

みないな感じで、物が出来ていく。

 

もちろん、厳密に設計しないといけない部分は、設計するのですが、配管とか、僕が今しているような台とか、現場で寸法を合わして作っていく。

こういう光景は、量産ラインでは、ほぼないと思います。

 

後、無駄なミーティングがほぼない。

ちょっと、打ち合わせしなさすぎでは?

と、思ったりすることもあります。

まあ、何年も一緒に少人数で働いているので、役割分担が自然に決まっているというのもあるのでしょうが、すごく自律的に働いている感じがします。

だから、入ったばっかりの僕みたいな人は、何をしていいのかさっぱり分からないことが多くて、困るのですが。^^;

 

6月5日あった、進水式の風景。

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進水式とは、船台で作られた船が、海に入る儀式です。

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無事に船が進水。

進水直後から、後片付けを特に指示もなく始める現場の人たち。

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今は、引き渡しに向けて、最後の仕上げが急ピッチで進んでいます。

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造船所は、確かに3Kの職場だと思います。

危険だし、汚いし、きついし。。

(給料安いと言っている人もいた(笑)

 

造船業自体が将来が不安定、職人さんの高齢化、

休みも少ないし、進水式の前は、土曜日も日曜日もなくなるし、

問題は山のようにあります。

 

でも、火花を散らしながら、日々、目の前で巨大な船が出来ていくのは、おもしろい。

造船って、面白いポジションの産業だと思います。

機械でもあり建築物でもあり、工業製品だけど職人の技の塊でもある。

 

実際に造船所で働いてみて、造船所で働くっていう選択肢も結構いいと思います。

でも、誰にでもお勧めできるかというと結構微妙。

自分の身を守るのも全てが自己責任な世界な気がします。

なんか、途上国で暮らすのと似ている。

そんな感性の人にはお勧めです。