マイナス思考人間の為の『不安』との上手な付き合い方
僕は、大人しい、まじめ、シャイ、不思議、などと言われることが多い。
20代の頃は、それがとても嫌で、自分が大嫌いで、自分を変えたかった。
いつも不安だらけで、ネガティブで元気のない自分が嫌で、明るくてポジティブでネアカな人になりたかった。
でも、37歳の今、自分の事は好きでも嫌いでもない。
特に自分を変えたいとも思わなくなった。
この世で一番頼りないのは自分だと分かっているけど、
最後の最後に頼るのは自分しかしない。
好きとか嫌いとか、というより、自分に与えられた、自分と言う個性を使って世の中を乗り切っていくしかないと言う感じがしています。
嫌われ勇気で言うところの「肯定的なあきらめ」が自然と出来てきたということかもしれないですね。
前置きが長くなりましたが、僕みたいな、マイナス思考人間の為の不安との付き合い方を少し考えてみました。
不安ってなんだ?
不安(ふあん、英語: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
不安って、何かの事実に対して心がなんらかの危険サインを出している状態です。
外部の刺激に対して、心のセンサーがこれは不安だ危険だと反応する。
不安が多い人って言うのは、危険に対する感度が高い人だと言えると思います。
なので、『不安』を感じることは、『痛み』や『暑さ』を感じることと同じで、生きていく上で必要な感覚で、不安を感じること自体は人に備わった普通の感覚です。
痛みを感じない人が生きていくことが難しいように、不安を適切に感じないは人が生きていくことは難しい。
マイナス思考
ポジティブシンキング、プラス思考。
一般的気によいと言われているように思います。
でも、これって本当でしょうか?
僕は昔からネガティブ思考、マイナス思考人間でした。
何か事実に対して、悪い事、良くない事から考えてしまう。
たぶんこれは、心のセンサーが不安に多く反応するために、思考がマイナ方向に向かうことが多いからでしょう。
これは良いとか悪いとかではなくて、心のセンサーの癖と、それに対する思考パターンで、それ自体は自分の脳の癖と言うか、自分ってそういう癖があると言うことを認識するしかないと思います。
なので、そもそもは、プラス思考がよいわけでも、マイナス思考が悪いわけでもない。
不安を書き出すことで楽になる
マイナス思考は危機管理と言う側面からみれば、悪くないと思います。
人より多く悪いパターンを想定できるので危険に対しては敏感に反応できる。
もちろん悪い面も
マイナス思考、ネガティブ思考の負のスパイラルから抜けられなる
マイナス発言をすることで場に負のオーラを放ち嫌がられる
そういう時にお勧めなのが、不安を紙に書きだすこと。
頭の中で不安をぐるぐるさせていくと、事実と創造力が絡まり合って、どんどんどん不安の怪獣のようになっていきます。
でも、紙に一旦書き出してみると、
「あれ?自分の抱えてていた不安の怪獣はこんだけ?」
となることが多いです。
紙に不安を全て書き出し、マイナス要素を出し切ると、スッキリした状態で、ちゃんと考えられるようになります。
大切なことは、不安を野放しさせずに、ちゃんと不安を見える化することです。
有名な次の本にも似たような事が書いてあります。
【決定版カーネギー】道は開ける:あらゆる悩みから自由になる方法
- 作者: デール・カーネギー,東条健一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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P34 困った状況を、確実かつ、あっという間に解決する方法
ステップ①起こりうる最悪のことを考える
ステップ②最悪の事を受け入れる
ステップ③最悪の事を改善する
石橋は壊れない程度に叩く
マイナス思考人間が気を付けないといけないのは、心配のあまり、石橋を叩いて叩いて壊してしまうことです。
そんな時は、西堀栄三郎さんの『石橋を叩けば渡れない』が勇気付けられます。
不安を目の前に並べて、それでも進むべきと思った時には、「えいや!」と行くしかないんです。
自分のエネルギーの充電方法を知る
マイナス思考人間が全て同じだと思いませんが、「内向型を強みにする」という本で、これは自分と同じだと思ったので紹介しておきます。
P20
内向型の人の最も顕著な特徴は、そのエネルギー源である。内向型の人間は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得ている。
P21
内向型の人は、充電式のバッテリーに似ている・彼らには、いったんエネルギーを使うのをやめて、充電の為に休息をとる必要がある。この休息をもたらすのが刺激の少ない環境だ。それは、エネルギーを回復させてくれる。
昔から一人でいる静かな時間が絶対に必要でした。
その時間を確保しないと、どんどん消耗していく。
それは家族など大切な人でも例外ではなく、たぶん、そういう体質なんだと思っていましたが、この本を読んで、やっぱり、そういう人は一定数で存在するんだなぁと改めて思いました。
結論
ここまで、マイナス思考人間のための不安との付き合い方を書いてみました。
不安を感じることは、普通の事だし、マイナス思考もそういう思考パターンというだけです。
マイナス思考を無理にプラス思考にすることは出来ないし、感じている不安を感じないようにすることも出来ないです。
大切なことは、マイナス思考だから楽しく生きることが出来ないわけではない、ということ。
マイナス思考の自分を受け入れて、感じている不安ときちんと付き合えば、きっと、その先に楽しさが見つかると思います。
どこかの悩めるマイナス思考人間のヒントに少しでもなれば幸いです。