2月26日(金)SQiP研究会最終回でした。
SQiP研究会とは、ソフトウェア品質管理研究会の略で、
去年の5月から約1年間、毎月、東京まで通っていました。
例会回数 | 例会開催日 | 活動内容 | |
10:00 ~ 12:00 | 13:00 ~ 18:00 | ||
1 | 2015年5月15日(金) | 特別講義 | 分科会 |
2 | 6月12日(金) | ||
3 | 7月9日(木)~10日(金) | 合宿(会場:小涌園/箱根 予定) | |
4 | 9月予定 | ソフトウェア品質シンポジウム2015(会場:東洋大学/東京 予定) | |
5 | 10月9日(金) | 特別講義 | 分科会 |
6 | 11月27日(金) | ||
7 | 12月18日(金) | ||
8 | 2016年1月15日(金) | ||
9 | 2月26日(金) | 分科会成果発表会 |
特徴的なのが午後の分科会活動で、
いろいろな会社の現場の問題を持ち寄って、
解決方法を考えて、
論文としてまとめて、
最後の発表して終了というような流れになります。
ちなみに、僕は、第6分科会 派生開発に参加していて、
XDDPを使ったリファクタリングというテーマで活動していました。
先日、提出した論文も2015年度の成果報告として、
そのうちホームページに掲載されると思います。
この1年間参加したSQiP研究会の感想などを書いてみたいと思います。
会社が違うと文化が違う
分科会活動は、いろいろな会社の人で構成されたチームで活動します。
僕のチームも5人チームでした。
そこで感じたのは、会社の文化。
会社が違うとこうも文化が違うものかと痛感しました。
最初は、メンバー間で話が全然かみ合いませんでした。
同じソフトウェア開発と言っても、
他社に常駐してソフトを開発している人、
自社製品のソフトを開発している人、
自社で使うシステムを開発している人、
前提が違えば、全然、考え方が違う。
自分の会社では、普通に通じるようなことが全然通じない。
10年も同じ会社で働いていると、
その文化にどっぷりと浸かってしまっていることを、すごく感じました。
達人に会えた
第6分科会の派生開発は、清水吉男さんがアドバイザーとして指導してくれます。
↓こんな本を書かれている人です。
達人って、こういう人なんだと思いました。
何かを考えるって、そこまで突き詰めて考えるんだとか、
何かを実践するって、そこまで徹底的にやるんだとか、
ほんとに、今まで自分がやってきたことが、
どれだけ甘かったか思い知らされました。
この一年、清水さんとやりとりさせてもらったことで、
何か考えるときに、「清水さんなら、どうだろうか?」と
自分の中で、新しい基準が出来た気がします。
デスマーチを初体験
ソフトウェアの開発現場でデスマーチを体験したことはないのですが、
今回、初めてデスマーチみたいな体験しました。
論文はチームで作成するのですが、12月末から論文提出の1月の末まで、
連日、深夜2時、3時のSkypeでの打ち合わせでした。
本当にきつかった。
久しぶりに、追い込まれ、もう、ダメだと何度も思いました。
リーダーが一番成長できる
実は、この分科会活動で、グループのリーダーをしていました。
異なる背景を持つメンバー、初めての研究活動、
何が問題で、どう解決策に導いたらいいのか?
課題を解決するってどういうことか?
論文って何を書けばいいのか?
迷走に迷走を続けて、本当にどうすればいいのか、さっぱりでした。
最後はデスマーチを体験し、大炎上プロジェクトでした。
もし、会社での仕事なら大問題だっただろうなぁと思います。
後から話を聞けば、他のチームも似たり寄ったりの状態だったみたいですが。
全てにおいて力量不足で、メンバーには大変迷惑をかけたのですが、
とても、よい勉強させてもらいました。^^;
仕事では、基本的には失敗は許されませんが、
こういう場で、適度に失敗するというのは大切だと思いました。
以上、SQiP研究会の感想でした。
社内に問題があって、どうにもならないと思っていても、
社外に出てみたら、意外と簡単に解決できるかもしれない。
そんなことを感じました。