道草道

大崎上島での移住の記録(2016年4月~):子育て・古民家改造・裏山開拓・造船所・たまにプログラミング

大崎上島日記 子供につけてあげたい力

参議院選挙が近づき、最近、FaceBookでよく見かける三宅洋平さん。

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気がついたら47分の動画を見てしまっていた。

今まで政治には、まったく無関心だったが、ちょっと気になって、今話題の本を読んでみた。

ギャル男でもわかる政治の話

ギャル男でもわかる政治の話

 

 アマゾンの評価以上の面白さだった。

一番、納得がいったのは、借金大国の日本が破綻しない理由。

 

おときた:そう、だから国の借金には上限がない。国はずっと続くから、未来の国民に限りなくお金を借りつづけられる。上限金額のない魔法のクレジットカードだ。

 

トキト:えっ、それってつまり、自分の子供とかが将来オレたちの借金を返すってこと?

 

おときた:その通り。

 

こんな簡単なカラクリに今まで気がついていなかった自分の無知さ加減にビックリ。

無知なギャル男君たちにおときた先生が講義するという本の構成だが、ギャル男くんたちのことを、まったく笑えない自分の無知レベル・・・。

 

年金の問題にしろ、原子力にしろ、難しい問題は、すべての問題を先送り。

この本を読んで、日本の未来を考えるにと本当に嫌になってくる。

 

今の政治家は自分達の世代だけ、なんとかなればいいと思っているからダメなんだと、愚痴りそうになるが、きっと、これは今まで政治のことは面倒くさいから良きに計らってっと、ほったらかしていた自分の問題でもあるんだろうなぁと、三宅洋平さんの言葉が頭によぎる。

 

ちょっと、話はそれますが。

 

今、何かと問題になっているブラック企業

ブラック企業が問題なのではなくて、そこから抜け出せないことが問題なのだと思う。

ブラック企業で誰も働かなければ、ブラック企業は存在できないし、ブラック企業の問題なんて起こらない。

そこから抜け出せない人がいるからブラック企業は問題なんだと思う。

 

もし、この先、日本がブラック企業のようになってしまうなら、そこから抜け出す力を子供達にはつけてあげたいと思う。

若干、不謹慎かもしれないが、結構、本気で前から考えている。

それも子供を生んだ親の義務ではないかと思う。

 

そのために必要だと思う力は、

 

生きていく力

 

だと思う。

 

書いてしまうと当たり前すぎるのだが・・・。

 

お金は便利だと思う。

お金があれば何でも手に入る。

でも、あまりに便利過ぎて、お金がないと何も出来ないと思い込んでいるように思う。

 

お金を失うことが怖くて、ブラック企業から抜け出せない。

本当は、お金がなくても、衣食住をなんとか出来れば人は生きていける。

お金がなかったら生きていけないという洗脳はなかなか強くて、解くことが難しい。

 

別に子供たちに、お金を否定させ、原始人のように野性で生きるサバイバル技術を身につけさせようと思っている訳ではない。

 

ただ、お金を失う恐怖はとても根が深くて、こんなこと書いている自分もお金を失う恐怖からまったく抜け出せていない。

 

でも、本当に必要なのは衣食住であってお金ではない。

なんとかして衣食住を確保出来れば、最悪、お金がなくても生きていける。

 

お金がなくても生きていけることを確信できれば、もっと、いろいろなことにチャレンジできる。

それが結果的に、お金を手に入れることにつながると思う。

戦後の日本の強さはそんなところにあったのではないかと思う。

 

何で読んだか覚えていないが、韓国から身一つで日本に来た子供連れの母親が、

「これだけ緑豊かな国なら生きていける」

みたいなことを書いてあった記事が印象に残っている。

 

この島で暮らしながら、少しずつ生きる力を取り戻しつつあるように思う。

この島で、子供たちと一緒に、そんな逞しさを学んでいければと思う。

 

親にできることは、そんな力が付くような環境を用意することだけ。

実際に子供が何を選択するかは、その子の次第。

 

ブラック企業で何かを学ぶためにあえて選ぶかもしれないし、ブラック企業を変えるためにそこに居つづけるかもしれない。

その時に選択肢が一つではないことが重要だと思う。