今年の4月から通っている、「欽佐衛門 農講座」
先日、その欽佐衛門さんの畑の見学に行ってきました。
感想は、
「こんな広さの農地で、専業農家が生活していくことができるんだ」と、ちょっとびっくり。
大規模農業でないとこれからの時代農業はやっていけないとよく言われます。
農林水産省/農業の大規模化(だいきぼか)のメリットはなんですか。
欽佐衛門さんの農業を見ると、う~ん?、と思ってしまいます。
通常の専業農家さんの畑の半分以下だそうです。
大規模化ってなんだろう?
結局、機械の力に頼って土地を耕し、肥料をまいて、農薬撒いて、大量に野菜を育てる。野菜の大量生産ですよね。
日本は工業の分野で大量生産で世界のトップをとってしまったので、
大量生産しかないと思い込んでいるのかもしれないですね。
野菜は生命であって、モノではない。
思考の、大量生産依存症なのかもしれないと思ったりしました。
欽佐衛門さんの農地は広くないです。
でも、十分に生活が出来る収入がある。
広くないから知恵を絞る
広くないから無駄を省く
広くないから愛情を込めて丁寧に育てられる
広くないから必要以上の労働をしなくてもいい
とても良い、循環が生まれているを感じがしました。
一番印象に残っているのは、
極力設備投資をしない。
「肥料をあげない」「農薬を使わない」「耕さない」「水をあげない」
と言のは、自然の植物つは人の世話にならずに生きている、
野菜も本来人の世話をならずに生きる野生の力があるはず!と言う、
欽佐衛門さん思想から来ていると思いますが、
設備投資しない手段の一つだと思います。
機械に頼らずに、人の能力を最大限に活用する。
実際に、農機具は1台手押しの小さい耕耘機がありましたが、それ以外は何もありませんでした。
今の時代、体が無駄に扱われています。
一人一人、こんな緻密な体を与えられているのに、
一部の職業の人を除いては、全然、有効活用されていません。
人が持っている、最大の資源はこの体と知恵。
農業と言うのは、体と知恵のバランスのとれた、よい働き方だと思いました。
最後に毎日の積み重ねがダイジ
機械を使った農業では、毎回畑を耕して無理やりリセットしていまうと言うか、歴史を感じません。
でも、欽佐衛門さんの農地には、積み重ねた歴史がありました。
このアスパラは何年も収穫しているそうです。
10年で収穫できなくなるらしい。
つるを巻き付ける棒も、そのまま再利用。
何と言うかな、繋がりのある農法と言うか、そんな印象です。
一回一回、畑を同じ状況にリセットするのはなくて、
今の状況を見極めて、的確に次の手を打っていく。
プロの仕事だなぁと思いました。
白ネギ
カボチャ
欽佐衛門さんの小屋。
中に倉庫があり、周りを竹で拡張してあります。
これも設備投資しない一つの形。
欽佐衛門さんは、人によってはこの小屋を見て、少し引かれると言っておられ、少し気にしているふうでしたが。
大工や建築家がこの家を建てれば問題だと思いますが、
百姓は野菜で勝負すればいいのであって、この小屋はこんなもんでいいと思います。
見学のついてに、少し作業をお手伝いさせてもらいました。
オクラの収穫
りっぱなオクラがこんなに収穫できました!
ツルムラサキというよく知らない野菜。
おひたしにして食べたらとても美味しかった。
少しだけの農作業でしたが、夕方の畑でいい汗を流せました!