昨日、大西つねきさんの講演会に行ってきました。
https://www.facebook.com/events/349474975668070/
大西つねきさんは、この本を書いている人。
この人に興味を持ったのは、日本って世界で有数の豊かな国のはずなのに、
なんで、みんなこんなに働かないといけないのだろう?
この無茶な働き方が、いつ終わるのだろう?
と、なんとなく思っていて、この本にその答えらしきものが書いてあったから。
それで、直接話を聞いてみようかと思って。
どうして、そんなに働くんだ?
これは、隣に住んでいるフランス人のお父さんに言われた言葉。
3年前に島に移住したのですが、島に移住してからは、お金を稼ぐために、毎日朝から晩まで働いていて、「自分は何しにこの島にきたんだ??」って状態だった。
そんな時、隣のフランス人のお父さんから「どうして、そんなに働くんだ?」って、聞かれて、ふと、何でだろうと思った。
→ぶっちゃけ、自分もそんなに働きたくはない。
→でも、家族を養うための十分なお金を得ようと思うと、全ての時間を仕事に奪われる。
→そもそも、自分が欲しいものは、幸せな暮らしであって、お金ではない。
→でも、お金がないと暮らしていけない。
→お金を得るために、働くしか仕方がない。
完全に負のスパイラルにはまった状態。
でも、自分にはプログラミングの経験とJICAとしての海外移住経験があったので、運よくこの蟻地獄からは抜け出せた。
https://www.pr-table.com/traveloco/stories/17475
でも、抜け出せたと言っても、生活費的にはギリギリ。(ちょい、マイナスか)
まじめに、働いても暮らしていけないって、なんか、おかしくない?
今、働き方革命、もっと効率的に、もっとクリエイティブに、効率的でクリエイティブでなければ、敗者になるのは、当然だと言うような雰囲気を感じる。
ところで、
働き方革命は、何のため?
効率的に働くのは、何のため?
クリエイティブに働くのは、何のため?
なのでしょうか?
多分、お金を多く稼ぐためと言う答えが多い気がする。
どこまで行っても、お金。
僕が欲しいのは、お金ではなくて、豊かな生活なんだけど。
ところで、そもそも、お金の正体って何だろう?
お金の正体は、ただの情報であり誰かの借金
ここまでは、自分の今までモヤモヤしていた疑問で、
ここから、大西さんのお話の自分の解釈。
(※注意:自分の理解なので、完全には正しくないかもしれない)
お札をお金と思っているかもしれないけど、お札はただの媒体で、お金というのは、誰かが借金をすることによって、銀行が生み出すもので、銀行がお金を生み出す仕組みは信用創造と呼ばれている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E5%89%B5%E9%80%A0
結局、お金というのは人の頭の中の情報でしかない。
お金の総額というのは、誰かの借金の総額と同じになる。
結局、自分が稼いだお金というのは、誰の借金から回ってきているお金になる。
政府の借金が増え続けるのはなぜ?
毎年、毎年、政府の借金が増えた、人当たり850万円の借金がある、国はダメになるみたいな話を聞きます。
https://zuuonline.com/archives/151663
国が無駄遣いしている、日本に勢いがなくなったらからとか、少子高齢化、色々と借金の増加の原因を聞きますが、大西さんの本によると、お金の発行の仕組みからして、そうなるようにできているとのこと。
理由は簡単で、大きい視点で見ると、
→お金というのは誰かの借金
→借金には利息がつく
→利息がつくから、さらに大きい借金でお金を作って、利息を返さないといけない
→さらに大きい借金により、また、お金が増える
→日本の成長が止まって国民による借金が増えなくなった
国民による借金が増えなくても、発行されたお金は借金なので、それには利息がつく、その利息を払うために誰かが借金をしてお金を増やし続けないといけない。
結局、誰が最終的にお金を増やす?(=借金すること)、最後まで借金をし続けられる?
答えは、日本政府。
これが日本政府の借金が増え続けている理由で、これは日本だけの問題だけではなく、同じような信用創造をしている世界共通の問題とのこと。
結局、日本政府の借金は、節約しても効率化しても、何しても借金は減らない。
(この辺りの話は、大西さんの本や公演で、実際のデータ入りで分かりやすく説明してあります)
なぜなら、お金の正体は誰かの借金で、借金には利息がついて毎年毎年増えていくので、その利息を払うために誰かが借金をし続けないといけないシステムになってしまっている、そして、誰が最後まで借金できるか?とうと日本政府で、日本政府の借金が増え続けるのは当然の結果だということらしい。
なんか納得できるような、できないような話だけど、言われてみれば、当然そうなるなと思う。
時間泥棒に時間を盗まれ続ける
ミヒャエル・エンデの有名な物語モモ。
ここに出てくる時間泥棒というのは、現在の金融システムの利息を暗に表現しているらしい。
最初のお金は、資本家の借金により生まれる。
資本家は借金して利益を獲得して、借金は別の資本家に移る、また別の資本家の借金と移動しているうちに、借金は増殖し続け、それに同じくしてお金も増殖し続け、最終的に借金を引き受けるのは日本政府。
結局、日本政府の借金を払い続けているのは、住んでいる人の税金で、つまり住んでいる人から永遠にお金を吸い上げ続けるシステム、それが今の金融システムということらしい。
なんか、分かるんだけど、実感がない。
今まで資本家に搾取されていると言われもよく分からなかったけど、こうして説明されると、巧みな搾取の仕組みが、なんとなく分かる。
じゃあ、どうすればいいのか?
もう疲れてきたのと、理解の範囲を超えてきたので、大西つねきさんの本を読むか、講演会に行って下さい。
フェア党という党を作って、お金の発行を仕組みを根本から変える活動をされています。
日本中で話されています。
https://www.fair-to.jp/#8
交通費を出せば、話をしに来てくれるらしい。
教育とか言う前に、変わらないといけないのは大人じゃないの?
今、投票率が下がっていると言われていますが、結局、みんな直感的に、どの党に入れても何も変わらないと思っていのではないかなと思います。
その理由が今まで分からなかったのですが、大西さんの話を聞いて、今の金融システム上で何をしても何も変わらないというのが、なんとなく直感的に分かっているからじゃないかと思う。
最近、教育が、教育が、教育が、ってよく見かけるけど、本当に変わらないといけないのって、大人じゃないかな?
壊れた原発や貧困の問題を放置して、なんかよく分からないけど、カジノやオリンピックを誘致して、お金を作り出そうとする。
そして、日本がこれまで稼いだ300兆円ものドルは放置し続ける。
ブロックチェーン、AIなどの技術も、既存の利権によって、台無しにされてしまうのも目に見えている。
そろそろ、本当の問題に取り組む時期にきているんじゃないかと思う。
それを選ぶ選挙権は、実はみんな持っている。
お金のために働くというのは、 知らず知らずのうちに永遠に増殖する借金にがんじがらめになっている状態で、知らない間に時間泥棒に時間を奪われているモモの物語と驚くほどよく似ている。
永遠に増殖する借金による金融システムが全ての問題の始まりというのは、一つの仮説でしかないのだけど、なんとなく正しい気がするですよね。